米田 透 短文集 2001年5月分
最終更新日: 2001年5月24日
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風呂で聞く雨音日本梅雨めきぬ
日本に帰ってきましたが、雨でした。梅雨にはまだ早いと思いますが、概してフランスに比べると湿度が高い感じがしました。今回の帰国で気がついたことは、公衆電話機がICテレフォンカード対応に変わっていることです。ただし、携帯の普及のおかげで、需要はイマイチのようです。カードの端を一箇所切り取れという指示があり、電話機に端を切ったカードの置き方の絵がついているのにどう考えても裏表逆のようで戸惑っていたら成田空港の警備員のおじさんが教えてくれました。設計があまりユーザフレンドリではないようです。
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昇天祭映画二本の空の旅
今年は5月24日が(キリスト)昇天祭、フランスでは祭日です。会社はその翌日を休業日にしたため土日を入れて四連休となりましたので、日本の家族のもとに帰ることにしました。パリ・成田間の空の旅は食事が2回、映画が2回です。
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健全な粒は七割苺食う
苺の季節です。スーパーで昨日買った1パックの苺の一部を食べましたが、どうしても腐った粒が少しあります。まともな粒は充分に甘味がありました。
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野菜一掃ポトフでき夏の月
しばらく真面目に料理をしていなかったので、冷蔵庫の野菜が気になっていました。玉葱、ジャガイモ、人参の傷んでいないところを脂肪分5%の牛挽肉と煮込んでポトフを作りました。固形のポトフの素があるので、簡単にできます。御飯は、丸い粒のフランス米を炊きましたが、高い日本米を買わなくても大丈夫です。テレビにポール・ボーキューズが出てきて、リゾットを作っていましたが、米は丸い粒のものでした。ただし、スーパーに行ってみるとわかりますが、フランスにおける米の主流は長い粒です。
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力抜き合唱練習初夏の寺
パリのお寺に行き、奉仕と修行をしました。合唱の練習もあって、声楽を勉強している人の楽しい指導で盛り上がりました。夕食はオペラ界隈の中国人がやっているラーメン屋に行きましたが、さすがにお客さんは中国人が多かったです。ラーメンとウーロン茶と青島(チンタオ)ビールという組合せは一時的におなかが張って苦しくなります。
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お湯の出る生活戻り初夏の空
シャワーからや台所でお湯が出るようになって、お湯のありがたみがわかりました。街に出ようかと思いましたが、結局一日家にいました。コンピュータが囲碁の相手をしてくれるので、ついつい付き合ってしまいます。トランプを並べるゲームはきりがないと思ってやめましたが、囲碁の方はどうでしょうか。
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手際良い電気屋初夏の青い空
ボイラーの故障で、一週間冷水シャワーを浴びていましたが、今日修理のおじさんが手際よく暫定措置をして、本格対策の実施についてもアパートの管理会社と相談をしてくれることになりました。ついでに故障していた寝室用暖房機も見てくれて、そちらは装置をまるごと交換する必要があるという結論をあっという間に出してくれました。やれやれ、これで、二つ問題が片付きます。それにしても陽気なフランス人で、空手を習っていると言っていました。
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アントレは冷奴なり歓迎会
オルレアンの和食レストランで新しく日本から派遣されてきた人の歓迎会がありました。湯豆腐しか出ないと思っていたのに冷奴が出てきたので、夏を感じました。
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夏の川昔三年住んだ町
オルレアンの東に少し行ったところに、サンジャンドゥブレという町がありますが、そこには3年少し住んでいたところです。今日は、その方面に用事があって車で行きましたので、昔の記憶をたどって立ち寄ってみました。新しいロータリーができたり少しずつ変わるものですね。昔は近くを流れる、ロワール川の堤をよく散歩したものです。
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夏めきて三十周年婚記念
今日が自分達の結婚記念日だとは意識していましたが、娘から30回目の結婚記念じゃないの、とメールが来て初めて計算して、30回目であることを確認しました。
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めずらしき五月の豪雨囲碁投了
週末にようやく晴れて夏らしくなったと思ったら、今日は朝から局地的豪雨で、まだまだ安定しません。昼休みの囲碁は石を取られて投了となりました。
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チューリップ手に手を取って老夫婦
私の住まいのそばに、植物園があり、最近はチューリップの類を中心に市民の目を楽しませてくれています。フランスでは老夫婦が手を取り合ってゆっくりと散歩をするのをよく見ます。日本だとなかなかそういう訳にはいかないのではないかとふと思いました。
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初夏の宵電子文庫の新刊書
電子文庫パブリは外国に駐在している日本人にとって便利なインターネットの本屋です。松永真理著「iモード事件」(角川書店、1000円+税)をダウンロードして2時間ほどで読みました。
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夏めくやシャワーのお湯が出なくなり
今年のフランスは洪水が出るほど雨の多い、うっとうしい日々が続きましたが、今日はカッと晴れて夏らしい日となりました。フランス人達は誘い合って昼食を野外で取るようになりました。それはそうと今朝シャワーを浴びていたら、お湯がだんだんぬるくなってついに水になってしまうという現象がおきました。ボイラーの給電コントロールの故障かもしれません。
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金雀枝の道を選んで退勤す
会社の門を出て帰途につくとしばらく黄色い花を咲かせた金雀枝(えにしだ)が続きます。この色を金色と見るべきなのでしょうか。今日の昼はオルレアンの和食レストランから弁当を8人前届けてもらいました。多少値が張りますが、1週間に1回はうまい弁当を食べ、かつこのレストランの存続に寄与できれば良いか、という考えです。ただし、そこの看板ウェイトレスがやめたいと言っているとの重大ニュースが入ってきてファンのおじさん達が気をもんでいます。
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巨大茄子ひとつ使って晩御飯
フフランスの茄子は日本のものに比べればだいぶ大きく、一人暮らしの身には一個あれば夕食一回分になります。今日はなりゆきで、茄子の炒め煮を作っておいて、イカを後でいれて、炊き合わせにしました。
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パリ初夏花屋店先鉢あふれ
フランスにおいては、5月8日は第二次大戦戦勝記念日の祝日ですが、オルレアンでは、1429年5月8日のイギリス軍からのオルレアン開放を祝うジャンヌダルク祭が行われます。今日は用事があってパリの方に行きました。花屋の花の種類も豊富になって初夏らしくなってきました。
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囲碁という人生ゲーム聖五月
コンピュータ相手に囲碁の必勝法を考えましたが、まあ無理なことがわかりました。勝たせてもらえるのはコンピュータが間違えた時だけです。対人関係も同じで、相手がどう出てくるかはやってみなければわかりません。おたがいさま、あきらめずに最善の努力をして結果を待つといった態度が必要な時が多いですね。
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少し買うキムチと納豆初夏のパリ
今日はパリに行ったので、納豆とキムチを韓国人経営の店で買いました。日本食品は、中国人や韓国人が売っているほか、寿司などに見られるように大手のスーパーのルートでも出始めています。
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フランス人ノンと言えども夏に入る
今年は立夏は子供の日に重なったようです。フランス人は夏至までは春だと思っていますが、日本の暦の上ではもう夏なんですね。パリやオルレアンはこれから良い季節になるはずです。
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散髪を終えて若葉の並木道
大型スーパーのそばの床屋さんに行ってきました。そこは予約がいらないので日本の床屋に行く感覚で行けます。シャンプーとカットだけでなので30分以内で終ります。さっぱりしたところでスーパーに入り四連休の食料を買いました。
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憲法記念日会社で仕事合気道
5月3日は日本では憲法記念日ですが、フランスは普通の日です。木曜日なので出勤し、合気道の稽古に出て師匠宅でまたまたご馳走になるという日を過ごしました。師匠は明日日本出張、奥様は明日ドイツに行かれるという忙しい時なのにありがたいことです。
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黄金週間日本からメール無し
四連休明けに出勤して、Eメールをチェックしたら日本から何もメールが入っていませんでした。ゴールデンウィーク真っ只中なんでしょうね。会社で日本の新聞を読めるので、日本の様子は多少はわかります。発足した小泉内閣の支持率が極めて高いということは良いことです。
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ゆっくりと家で休んで労働祭
メーデーはフランスでは立派な祝日になっていますが、さしたる行事はないような気がします。労働者がゆっくり休む日になっているのかもしれません。
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パソコンに遊んでもらい暮の春
囲碁の相手をしてくれるソフトウェアというのはまことに不可思議なもので、一種の介護ロボットかもしれません。一日たっぷり遊んでくれましたから。ただし、だいぶ強くなったといってもまだ私よりは弱くて、私との手合は19路盤では8子、13路盤では3子、9路盤では先番といったところです。
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こちらからひと声かけてみどりの日
目の不自由なフランス人の知合いがいます。これまで勇気がなくて声をかけられませんでしたが、名前を呼んで挨拶し、握手をして自分の名前を告げました。
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パリ行きの列車読書か菜の花か
SNCF(フランス国鉄)のレゾーブレ・オルレアン駅からパリ・オーステルリッツ駅までは約1時間です。この時期は菜の花畑が車窓からよく見えます。本を読んでいてもいつしか眠ってしまいます。
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メーデーが祝日の国パンを買う
5月1日(火)のメーデーはフランスの祝日です。4月30日(月)を会社の休業日にしたので、四連休となりました。やはりうれしいです。
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いくつもの菜の花畑ツードアカー
パリとオルレアンの中間地点にあり、何もないので有名なエタンプに出張しましたが、菜の花畑はみごとでした。プジョー406クーペで連れて行ってもらいましたが、すばらしいスピードです。私の車はプジョー405の4ドアタイプですが、時速130km出すと振動がひどくなります。
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不動心問われるごとく春あられ
夕方空が真っ暗になって霰も降りましたが急に陽が差してきて後は快晴になりました。自分の不動心を試されているような感じでした。
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以上